新しくなった英検|要約問題とは?|その攻略法を詳しく解説
それでは、実際に(公式)英検リニューアルも予想問題例(2級)を解いてみましょう。
• 以下の英文を読んで, その内容を英語で要約し, 解答欄に記入しなさい。
• 語数の目安は 45 語〜55 語です。
• 解答欄の外に書かれたものは採点されません。
• 解答が英文の要約になっていないと判断された場合は, 0点と採点されることがあります。 英文をよく読んでから答えてください。
When students go to college, some decide to live at home with their parents, and others decide to rent an apartment by
themselves. There are other choices, too. These days, some of them choose to share a house with roommates.
What are the reasons for this? Some students have a roommate who is good at math or science and can give advice about
homework. Other students have a roommate from abroad and can learn about a foreign language through everyday
conversations. Because of this, they have been able to improve their foreign language skills.
On the other hand, some students have a roommate who stays up late at night and watches TV This can be noisy and
make it difficult for others to get enough sleep. Some students have a roommate who rarely helps with cleaning the house. As
a result, they have to spend a lot of time cleaning the house by themselves.
要約問題の基本的な攻略方法
指示を守る:指定された語数(45~55語)で書くことが重要。
要約が英文の要約になっていることが必要。
英文を正確に把握する
「要点」と「詳細な説明=具体例」を区別して理解することが大切。英文の構成は通常、抽象的な要点から具体的な説明へと続く。抽象的な部分が要点となり、それを要約に含める。つまり。具体例はカットして、段落ごとの要点(抽象的な部分)を掴む
英文は通常、3つの段落で構成されており、それぞれに役割がある。
各段落の要点を抽出し、要約に反映させる。
第1段落: テーマの提示
ルームメイトとシェアする選択肢がある
第2段落: 賛成または反対の意見とその根拠
ルームメイトと一緒に住むことで、数学や科学の勉強を助けてもらえたり、外国語を学ぶ機会が得られたりする利点があります。
第3段落: 反対または賛成の意見とその根拠
しかし、夜遅くまでテレビを見たり、掃除をしないルームメイトがいると、生活が難しくなるデメリットもあります。
解答の構成
各段落の要点をつなげて、短い表現に言い換えることで、指定語数に調整。接続表現を使って、読みやすい要約文を作成する。
英文中の表現をそのまま使っても問題ないが、多少の言い換えを行うと良い。
要点をつなげただけでは不十分な場合は、調整を行いながら要約を完成させる。
これらのポイントを意識して、練習を重ねることで英検2級の要約問題に対応する力を身につけることができます。
第1段落: 学生が大学でどこに住むかの選択肢として、ルームメイトとシェアする選択肢が増えている。
These days, some college students share a house with roommates.
第2段落: ルームメイトから学業や外国語の助けが得られる利点。
By doing this, some students can get help from their roommates with various things, such as math, science, or foreign languages.
第3段落: ルームメイトによる生活のストレス。
Some students have trouble with their roommates, such as trouble about sleeping times or cleaning the house.
以上の要点をもとに、適切な接続詞も使って、以下のように要約を作成します。
These days, some college students share a house with roommates.
By doing this, some students can get help from their roommates with various things, such as math, science, or foreign languages.
However, some students have trouble with their roommates, such as trouble about sleeping times or cleaning the house. (49語)
観点評価(要約問題の採点基準)について
解答は4つの観点(内容、構成、語彙、文法)で採点されます。
観点ごとに0~4点の5段階で評価され、「要約」の満点は16点となります。
ライティング技能は既存の「意見論述」と合わせて32点となり、英検CSEスコアの技能ごとの満点は650と変更ありません。
各観点について、少し詳しく説明します。
・内容:課題で求められている内容が含まれているかどうか
「内容」は課題で問われていることが書けているかどうかが問われています。
AとBどっちが正しい?
What city do you want to live in?
A:I want to live in Japan.
B:I want to live in Yokohama.
文法はどちらも問題ありません。答えは、Bが正解で、Aは間違いです。
“city”が聞かれているのに、国を答えたAが間違いです。このように、問に答えられていないものは4つの観点すべて0点になってしまいます。
つまり、ライティング0点です。
・構成:文章の構成やわかりやすいか、論理的な流れになっているか
接続詞などを適切に使い、文章全体がわかりやすい流れになっているかもチェックされます。一文ごとに文法やスペルが正確な文になっていても、総合的にみて文章の構成がわかりづらいと減点の対象です。
・語彙:同じような語彙・表現の繰り返しになっていないか
2級のライティングテストはそれなりに長文になります。ただ文章中で同じ単語やイディオム、表現の繰り返しにならないように気をつけましょう。
・文法:さまざまな文構造を使って正しく文章を作れているか
文章中に出てくる文構造にバリエーションがあるかどうかも重要なポイントです。同じような構造の繰り返しは減点の対象となります。
小さな文法ミスは、意味が分かるレベルであれば減点にならないケースもあります。とくに、冠詞の「a」や複数形の「s」、the辺りは間違えても減点されないことが多いです。