「例年これくらいで受かる」が、いちばん危険な時代になりました。
- 2026年の共通テストは、物理・情報Ⅰ・国語・数学ⅠAで平均点が大きく下がった
- その影響がドミノ倒しのように広がり、首都圏の私立大学の倍率が急上昇した
- 2027年の共通テストは、易しくなっても難しくなっても、難関大の入試が楽になることは考えにくい
- だからこそ、高1・高2のうちに英語と数学を固め、早く受験勉強をスタートすることが大切
2026年の共通テストは、新課程2年目で大きく難しくなった
物理は平均点が初めて4割台。数学ⅠAも4割台に
旧記事で「新課程の2年目である2026年の共通テストは難化する可能性が高い」とお伝えしました。結果は、そのとおりになりました。| 科目 | 2026年の平均点 | 前年との差 |
|---|---|---|
| 物理 | 45.55点 | −13.41点(初めて4割台) |
| 情報Ⅰ | 56.59点 | −12.67点 |
| 国語(200点満点) | 116.37点 | −10.30点 |
| 数学Ⅰ・A | 47.20点 | −6.31点(4割台に低下) |
| 英語リスニング | 54.65点 | −6.66点 |
| 化学 | 56.86点 | +11.52点 |
| 英語リーディング | 62.81点 | +5.12点 |
青:平均点が低下/橙:平均点が上昇。棒の長さは変化の絶対値に比例します。
出典:大学入試センター「令和8年度大学入学共通テスト 平均点等」(掲載値は原稿に準拠)。
そして、ドミノ倒しが始まった
1月の共通テストの失点が、2月・3月の私大入試まで届いた
共通テスト難化から私大入試の倍率上昇までの流れを6段階で整理しました。
共通テストで失点し、国公立をあきらめた
自己採点が思うように伸びなかった受験生の多くが、国公立大学への出願をあきらめました。特に目立ったのは首都圏の準難関の国公立大学で、横浜国立大は13.3%、東京外国語大は13.7%、東京都立大は8.9%、志願者が減っています。一方、東京大(−1.1%)など最上位の大学はほとんど動いていません。揺らいだのは、それより下の層でした。受験生が私立大学に流れ込んだ
国公立を回避した受験生は、まず合格を確保しようと私立大学の共通テスト利用方式に殺到しました(志願者+12%、合格者−1%)。さらに、共通テストで失点した層が2月の私立大学の一般選抜にも流れ込み、私立大学の一般選抜の志願者は約331万人(+10%、2年連続の大幅増)にのぼりました。大学は、反対に合格者を絞った
年内入試(総合型選抜・学校推薦型選抜)で合格者を多く出した大学は、定員を超えないように、2月の一般選抜の合格者を絞らなければなりません。志願者が増えたのに、合格者は3%減ったのです。倍率が急上昇した
受験生側からも、大学側からも、倍率を押し上げる力が同時に働きました。首都圏の私立大学の実質倍率は3.5倍から3.9倍へ。上智大は4.2倍から4.7倍へ上がっています。一般選抜で不合格が続いた受験生は3月の入試に流れ、3月入試は超高倍率になりました。そして、浪人生が増えた
18歳人口は前年並み(約110万人)だったのに、2026年の春は浪人生が増え、大手予備校では浪人生のクラスが定員を超える校舎が相次いだと報じられています。難関私大の繰り上げ合格が少なかったことも、背景の一つに挙げられています。現役で合格するには、早く始めることがこれまで以上に大切になっています。 参考:朝日新聞Thinkキャンパス「大学全入時代に『浪人生』が増加」「見かけの倍率」だけが上がったのではない
実際に、合格者の数が減った
大学の志願者数は「延べの出願件数」です。併願割引やWeb出願の普及で、一人が何件も出願するようになり、志願者数と「見かけの倍率」(志願者数÷募集人員)は大きく膨らみました。 しかし、2026年はそれだけではありません。実際に受けた人と合格した人で計算する「実質倍率」(受験者数÷合格者数)も上がりました。首都圏の36大学では、受験者が8%増え、合格者が4%減っています。数字の上で厳しくなったのではなく、本当に合格しにくくなったのです。| 指標 | 2026年 | 前年比 |
|---|---|---|
| 私立大 一般選抜 志願者数 | 約331万人 | +10% |
| 私立大 一般選抜 受験者数 | ― | +13% |
| 私立大 一般選抜 合格者数 | ― | −3% |
| 私立大 実質倍率(全国) | 3.5倍 | 3.0倍→3.5倍 |
| 私立大 実質倍率(首都圏) | 3.9倍 | 3.5倍→3.9倍 |
| 国公立大 志願者数 | 419,258人 | −2.2% |
参考:旺文社『蛍雪時代』2026年6月号ほか。
「安全校」の前提も崩れつつあります。 日本大の志願者は21%、成蹊大は38%、成城大は35%、芝浦工業大は38%増えました。「ここなら大丈夫」と思われていた大学ほど、受験生が集まったのです。2027年の共通テストはどうなる?
易しくなっても、難しくなっても、難関大は厳しい
2027年の共通テストは、1月16日(土)、17日(日)に実施されます。ここからは、過去の平均点の動きと市川八幡校の指導経験にもとづく当校の予想です。推測を含むことをご了承ください。予想① 大きな変更の「2年目」は、過去2勝2敗
センター試験・共通テストでは、これまで何度も大きな変更がありました。大きな変更があった年の翌年は、4回とも平均点が下がっています。1990年のセンター試験開始、1997年と2006年の新課程、2021年の共通テスト開始です。そして2025年の新課程スタートの翌年にあたる2026年も、59.5%から56.6%に下がりました。 問題は、その次の年です。過去4回のうち、1990年と1997年のあとは、さらにもう一段下がりました(難化)。2006年と2021年のあとは、平均点が戻りました(易化)。変更の2年目にあたる年は2勝2敗で、どちらに転ぶかを当てるのは難しいのです。 当校では、2027年はおそらく易化すると読んでいます。6教科7科目の平均点は、900点満点で522点前後(得点率58.0%前後)と予想します(2026年は509.71点、56.6%)。ただし、過去のようにもう一段下がれば、入試の厳しさはさらに増します。
※2027年の数値は東進衛星予備校 市川八幡校の予想です。
出典:旺文社 教育情報センター「2026年共通テスト ビジュアルデータ分析」(2026年2月27日)を基に市川八幡校が作成。1990〜2024年は5教科6科目800点満点、2025年以降は6教科7科目900点満点の得点率です。
予想② ただし、「読む量」と「考える力」を問う流れは変わらない
共通テストは、知識の有無を問う試験から、多くの資料を短い時間で読み取り、考える力を問う試験に変わりました。この流れは2027年も続くと考えられます。平均点が戻っても、「時間が足りない」試験であることは変わりません。予想③ 共通テストがどちらに転んでも、難関大の入試は楽にならない
これが、保護者の方に一番お伝えしたい予想です。図4|2027年の共通テストが易化しても難化しても
- 総合型選抜・学校推薦型選抜の定員が広がり、一般選抜の募集人員が相対的に減っている
- 東京大は新カレッジの開設に伴い、2027年度の一般選抜の募集人員を102名減らす(2,960名→2,858名)
- 併願割引や受験料の定額制が広がり、一人が出願する件数が増えている
- 2026年に倍率が下がった大学には、2027年に受験生が集中しやすい(前年の倍率は、今年の倍率ではない)
予想が難しいからこそ、共通テスト対策が合否を分ける
来年1月の共通テスト同日体験受験は、共テ対策にうってつけ
易化しても難化しても崩れない力は、本番と同じ形式・同じ時間で問題を解く練習を重ねることでしか身につきません。その絶好の機会が、来年1月の「共通テスト同日体験受験」です。高1・高2生が、本番と同じ日に同じ問題に挑みます。 では、同日体験受験で何点取れば、難関大に合格できるのでしょうか。難関大合格者が同じ時期に何点取っていたかを、学年別の記事で公開しています。 高2生の目標点と学習戦略を見る → 目標点がわかったら、あとは始めるだけです。今すぐ、東進で受験勉強をスタートしましょう。高1・高2生の保護者の方へ
厳しい入試でも、早く始めた人から合格していきます
2026年の入試で、不合格が相次いだのは「あと少し」の層でした。共通テストで数十点を失い、それが国公立の出願、私大の共テ利用、2月の一般選抜へと、次々に響いていったのです。 逆に、早くから英語と数学を固め、共通テストで大きく崩れなかった受験生は、このドミノ倒しに巻き込まれずに済みました。難しい年ほど、早く始めた人とそうでない人の差は広がります。 高1・高2生の今だからこそ、できることがあります。- 英語と数学を先に固める:習得に時間がかかる教科です。高3になってからでは、共通テストの得点を大きく上げるのは難しくなります。
- 共通テストの形式に早く慣れる:「読む量」と「時間の足りなさ」は、練習の回数でしか克服できません。東進では2か月ごとに共通テスト本番レベル模試を受け、本番と同じ条件で力を確かめます。
- 来年1月の共通テスト同日体験受験で、今の位置を知る:本番と同じ日に同じ問題を解き、難関大合格者の「同じ時期の得点」と比べることができます。
市川八幡校が大切にしていること
市川八幡校では、大逆転合格には理由(ワケ)があると考えています。その考え方をまとめたのが「勝利の方程式」です。入試が厳しい年でも、やるべきことは変わりません。そして、それを始めるのは早いほど有利です。 大逆転合格には、理由(ワケ)がある|「勝利の方程式」を読む →この冬から、本気の受験勉強を始めませんか?
難関大の入試は、これからも厳しくなります。だからこそ、今から東進で、本気の大学受験勉強をスタートしませんか? ただいま、冬期特別招待講習(無料)申込受付中! 冬期特別招待講習の詳細・お申し込み →次の一歩
| こんな方に | 次の一歩 |
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出典・参考資料
- 大学入試センター「令和8年度大学入学共通テスト 平均点等」
- 旺文社『蛍雪時代』2026年6月号
- 旺文社 教育情報センター(私立大の入試結果、年内入試の結果レポート)
- 河合塾 Kei-Net
- 東京大学「令和9(2027)年度 一般選抜」募集人員
- 朝日新聞Thinkキャンパス「大学全入時代に『浪人生』が増加」/朝日新聞デジタル
- 東洋経済オンライン「なぜ浪人生『前年比6336人』も増加?」(2026年6月15日)
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